なんだかんだでこのコーナーもけっこうな回数になりましたねえ。まあ週一で紹介しているわけですからね。ここまでくると、実はネタを選ぶのにもけっこう苦労しております。
アスリートは文章で食べている訳ではありませんから、書くのが好きな人とそうでもない人とで、文章力にはかなりの差があります(陸上の
為末選手なんかはうまいですよ)。その中からなるべく多くの人の、なるべく面白い記事を紹介するとなると、これはかなり大変な作業です。さらに一つのコンセプトのもとで紹介するとなると、それはもう…。
まあそんなこんなで頭を悩ませながら選んだ、17~23日のブログを紹介いたしましょう。
この週は格闘技のイベントが目白押しでした。前回触れたボクシングの世界タイトルマッチ徳山VS川嶋戦が18日。
K-1 WORLD MAX決勝トーナメントが20日。
大相撲ではこの間、名古屋場所の優勝争いが盛り上がりを見せました。ボクシングの世界戦については、前回中出コーチのコメントを紹介したので、今回はK-1と大相撲についての書き込みを見てみましょう。
まずはK-1 WORLD MAXのスーパーファイトに出場した佐藤嘉平選手のコメントから。K-1の新しいスター候補として注目を集めている佐藤選手ですが、20日の試合ではヴァージル・カラコダ選手に僅差の判定で敗れてしまいました。
佐藤嘉平(7/21) 「ときどきそしらぬ顔をしてチャンスも降ってくる」
負けちゃいけない相手に負けました。
魔裟斗選手が欠場、コヒ選手一回戦敗退、
最後に残った日本人の試合で僕が輝く絶好のチャンスを逃してしまった。
周りも大きな期待を寄せてくれていたはず・・・
期待に応えられなかった自分が情けない!
こういうポカをする選手は大関止まりで横綱にはなれません。
僕もまだまだTOPからは程遠い。
今回はKOなりダウンなり奪っての大差での完勝が絶対条件。
K-1というリングにおいて最低の展開の試合をしてしまった。
最初からパンチのポイントが高いのはわかっていたはず。
僕はもう一度ちゃんと今までとは違うリングに上がっているということを
しっかりと再認識しなければ、僕がK-1で活躍することは不可能です。
予想外の敗戦を喫してしまった自分への、激しい怒りが伝わってきます。印象的なのが、魔娑斗選手の欠場と小比類巻選手の敗退を「チャンス」と捉えていること。よくK-1の中量級は重量級に比べて日本人が活躍しやすいと言われていますが、それゆえの難しさもあるということでしょう。
魔娑斗選手、小比類巻選手に加えて、武田、須藤、山本KIDなど、武蔵だけの重量級に比べて、MAXは日本人のスター選手がたくさんいます。格闘家に限らず、プロのスポーツ選手というのは、ファンに名前を覚えてもらってなんぼ。これら個性的な選手がひしめくMAXで佐藤選手がこれから稼いでいくには、圧倒的な強さを見せつけて勝つことが必要だったのでしょう。
でもこれで全てが終わったわけではありません。佐藤選手の実力ならまだまだチャンスはあるでしょう。次回の試合に期待しています。
続きましては、大相撲名古屋場所で見事10勝5敗の好成績を収め、技能賞を獲得した普天王関が場所中に書き込んだ、好調ぶりを感じさせるコメントをご紹介します。
普天王(7/19) 「九日目 ○上手投げ VS琴光喜関」
勝って兜の緒を締めよ!
ってよく言いますが今がそこだと思います。
勝って調子に乗っているのではありませんが、調子はいいみたいです・・・普天王。
今までにも調子が良いって時は何度かありましたが、だからといって勝てるって事とは違っていました。
今までと何が違っているって言うのは表現しにくいのですが、今場所は毎日の一番、一番が特に集中して取り組めているように感じています。
気合がのっている・・・とでも言いましょうか。。。
今のこの感じを明日からも持ち続けて頑張っていければいいなって思っています!!!
西前頭三枚目での二桁勝利は立派!来場所は三役確実でしょう。コメントを見ると、この名古屋場所で何か一皮向けたような気もします。最近は外国人力士の活躍ばかりが目に付きますが、日本人力士もまだまだ強いんだぞ、ということを証明して欲しいですね。
というわけで、今回は佐藤選手と普天王関のブログを紹介いたしました。次回の「スポーツ人からのメッセージ」もご期待ください。というよりも、アスリートの皆さん、面白いコメント期待してます!