皆さん明けましておめでとうございます。唐突ですがディレクターFです。長いこと放り出してましたが、ごくごくわずかな方からの要請を受け(呑み仲間に「最近書いてないね」って言われただけなんだけど)、たまには書いてみることにしました。ひとつよろしく。
最初にひとつ、自慢というかコマーシャルというか。ただいま全国書店にて大絶賛発売中の
『ボクシング・ワールド』誌78-79ページに、「日本の女子ボクシングはどうなっているのか?」という記事が掲載されております。無署名ですが、アタシが書きました。えへへ。覚えてたら読んでみてください。
さて昨日ですが、有明コロシアムでボクシングやってました。日本対メキシコ国別対抗戦とかいうやつです。世界戦2試合を含め、5試合を日本のジム所属選手対メキシコ人選手という構図で行なって、団体での勝敗をつけましょってやり方でした。この発想そのものは当然のことながら、実際の試合内容も大変よろしゅうございました。ちょっと目先の変わった試みはそれだけで話のタネになるので、今後も工夫を凝らした興行スタイルがあると、ボクシング・マニアとしては嬉しい限りです。
ちなみにその中で、一番印象に残ったのがウェルター級の大曲選手でした。とにもかくにも破壊力満点のパンチが魅力なんですが、昨日見たところでは、ただの馬鹿力パンチブン回し系ではないのねってことがよーっく分かりました。あんまり細かいことを言ってもつまらんのですが、要するにカウンターのタイミングと、打ち合いの中でしっかりとナックルを当てるコントロールの良さがピカピカ光っておったわけです。
K-1からこちらの総合格闘技ブームの中で、「豪快なKOこそが最大の魅力」的な認識が世間に浸透したやに思われます。無論ボクシングとても、古くから「KOは最大の華」と言われるように、倒し、倒されるところに大きな魅力があります。ただ、相互の技量が高いレベルで拮抗してる場合、馬鹿力でなぎ倒すってわけにはなかなかいかず、そこにはある程度の技術も必要になるわけです。恐らく、そこらへんの技術の分かりづらさってのが、格闘技人気の向上に反比例したボクシング人気の低下につながっておると思うのです。
そこらへんのことを考えた場合、この試合を中継したテレビ東京の実況陣と解説者、特に現世界チャンピオンの長谷川選手は、非常に分かりやすい表現で、大曲のパンチのどこら辺がうまかったのか、どこら辺がパワーでどこら辺が技術なのかってな話をしてくれていたってのは、非常にありがたいことです。メインのミハレス-川嶋戦でも、パンチを打ったあとにミハレスが頭の位置をずらしてリターンをもらわないようにしているってのを、丁寧に話してくれてました。
せっかく面白い興行アイディアで、少しなりともボクシングに興味を持ってくれる人がいるならば、次は分かりやすくその魅力を伝えていくような工夫が、ファンをつかむことにつながると思うのです。そういった意味で、昨日の中継は非常に示唆に富むものであったと思われるわけです。ま、皆さんもボクシング見てね。